不育症検査・治療 不育症検査・治療

不育症とは、妊娠はするけれども、流産または死産を繰り返してしまうことを言います。
流産をくりかえす方の多くが、検査と治療により出産にたどりつくことができます。おひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

検査項目

不育症のリスク因子として抗リン脂質抗体陽性、両親どちらかの染色体異常、内分泌異常、血栓性素因・凝固因子の異常、子宮形態異常等があります。年齢や流産回数等を考慮しご相談の上、検査項目を決めていきましょう。

子宮形態検査

子宮形態異常がないかを調べます。子宮形態異常は流産と関係することがあります。

  • 超音波検査
  • 子宮卵管造影検査
  • 子宮鏡検査 など
内分泌検査

内分泌異常がないかを調べます。内分泌異常がある場合には流産のリスクが高まります。

  • 甲状腺機能検査TSH・FT4
  • 空腹時血糖・HbA1c など
抗リン脂質抗体検査

抗リン脂質抗体がないか調べます。抗リン脂質抗体は流産や死産のリスクになります。

  • ループスアンチコアグラント
  • 抗カルジオリピンβ2GP1抗体
  • 抗カルジオリピン抗体IgM・IgG
  • 抗PE抗体IgM・IgG など
血栓性素因・凝固因子の検査

プロテインS欠乏症、第Ⅻ因子欠乏症の方で無治療の場合、流産のリスクが高まるという報告があります。

  • プロテインS活性
  • 第Ⅻ因子活性 など
夫婦の染色体検査

夫婦染色体異常がないかを調べます。夫婦の染色体の構造異常を認めた場合、流産のリスクが高まります。

これらの検査によってもリスク因子が特定できないことが約60%あります。
流産の最も多い原因は偶発的な胎児の染色体異常で70~80%に認められ、リスク因子が特定できないものの多くはこの偶発的な胎児染色体異常をくりかえしたことによるものです。
この場合、無治療でも多くの方が次回妊娠継続可能です。

不育症の治療

検査結果や治療法についての説明を聞いていただき、わからない点についてはご質問いただき、次回の妊娠への不安を少しでも軽くし、妊娠に臨んでいきましょう。

子宮形態異常が診断された場合

手術の必要があるかどうか相談しましょう。

内分泌検査で甲状腺機能異常が認められた場合

甲状腺の専門外来をご紹介します。

抗リン脂質抗体陽性の場合

低用量アスピリンの内服とヘパリンカルシウムの皮下注射の併用療法等による治療をお勧めします。
血栓性素因や凝固因子の異常が認められた場合、低用量アスピリン療法やヘパリンなどの抗凝固療法を相談しましょう。

ご夫婦のどちらかに染色体の異常が認められた場合

遺伝カウンセリングも可能です。